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違反者講習

違反者講習とは?

本来、免停免許停止)となるところを、免停にならずに済む方法があります。
それが違反者講習です。
この違反者講習を受けることによって、免停にならずに済みますが、誰でも受けられるわけではありません。
この違反者講習を受けられるのは、ある一定の条件に一致した者だけに限られます。
(道路交通法第108条の2第1項第13号)

違反者講習の条件

違反点数が3点以下の違反のみで、以下に該当しない場合だけ違反者講習が受けらます。違反者講習を受けられない場合は、行政処分(免許停止免許取消)になります。

  1. 過去3年以内に免許停止処分を受けた者
  2. 過去3年以内に免許取消処分を受けた者
  3. 過去3年以内に違反者講習の受講歴がある者
  4. 過去に「道路外致死傷」や「重大違反そそのかし等」をした者

【誤解に注意】
上記の条件に該当しなかった場合 (一度の違反で6点だったり累積点数が7点以上の場合)は本ページで解説する違反者講習該当者とは違い通常に行政処分 該当者となります。行政処分の免許停止期間を短縮する任意性講習のことを運転免許停止処分者講習(短期・中期・長期)と呼び、ここで解説している違反者講習とは全く別のものです。運転免許停止処分者講習(短期・中期・長期)については行政処分のページをご覧ください。

違反者講習該当者の一例

具体的にどのようなケースが該当するかの一例を挙げてみます。いずれの場合も過去1年間連続して無事故無違反の期間があり、それ以降の違反歴が以下の場合に該当したものと仮定します。

  • シートベルト着用違反が6回 {1+1+1+1+1+1=6点}
  • 駐車禁止が2回と一時不停止が1回 {2+2+2=6点}
  • 25~30km未満の速度超過が2回 {3+3=6点}
  • シートベルト違反が2回と駐車禁止が2回 {1+1+2+2=6点}

人身事故の場合の行政処分は、基礎点数+付加点数の合算で処理される関係で1回の事故で4点以上となった場合であっても基礎点数が3点以下+付加点数によるもの が含まれ結果累積6点であれば違反者講習該当者に該当します。つまり人身事故が絡んで違反者講習該当者 に該当する場合は、4+2、4+1+1、5+1、6の4通りとなります。具体的事例を挙げてみます。

  • 専ら以外の加療期間15日未満軽傷事故の点数が4点(安全運転義務違反2点+付加点数2点)と信号無視2点{(2+2)+2=6点}
  • 専らで加療期間15日未満軽傷事故の点数が5点(安全運転義務違反2点+付加点数3点)とシートベルト違反1回{(2+3)+1=6点}
  • 専ら以外の加療期間30日未満軽傷事故の点数が6点(安全運転義務違反2点+付加点数4点)のみ {(2+4)=6点}

講習の効果

違反者講習を受講すると行政処分は課せられず、累積6点は以後の違反に累積されなくなります。つまり前歴0回の0点と同じ扱いとなります。但し講習受講した日から再び3年もの間の中(※)で軽微な違反を繰り返し累積6点に該当してしまった場合は、違反者講習該当者とはならずに通常の行政処分(免許停止30日)の適用となります。

※3年もの間の中とは・・・点数制度の大原則である過去3年間の累積点数を指す

一方、違反者講習を受講しなかった場合は免許停止短縮講習を受講することができない通常の行政処分(免許停止30日)を受けることになります。つまり違反者講習を受講しなければ強制的に免許停止期間30日が存在することになります。もちろん違反者講習の通知が来た時点で更に他の違反を犯していた場合は、通知が来た時点での累積点数6点に加えた最終の累積点数に適合した免許停止処分を受けることになります。

コース種別

講習には主に当日体験コースと呼ばれるものとなり朝から夕方まで丸一日かけて受講することとなり、2種類用意されています。

  種別 講習手数料 主な違い
A 実車による安全運転講習 14250円 講義(3時間)、自動車等の運転+運転シミュレータの操作(2時間30分)、考査
B 交通安全活動体験講習 10250円 講義(3時間)、歩行者の安全通行補助活動、交通安全の広報活動、放置自動車の整理等(2時間30分)、考査

金額的な面からBを選択する方が多いようです。雨天の場合も当然作業を行わうためにBを選択した方は天候不順の場合は雨具を持参する必要があります。費用面と当日の天候から決定するのが良いでしょう。コース選択は講習日当日に決めます。受付時までに考えておけば良いでしょう。

講習カリキュラム

違反者講習の一日のスケジュールと詳細について紹介します。以下の内容は東京におけるものであって他の地区では多少スケジュールに違いがあると思われます。

  実車による安全運転講習 交通安全活動体験講習
9:00~9:30 受講上の諸注意、書類作成
9:30~9:50 運転適正検査の実施
10:00~10:50 道路交通の現状と運転者の社会的立場
11:00~12:00 道路交通法の知識及び安全運転の方法と構造
12:00~13:00 昼休み
13:00~13:50 実車による診断と指導 交通安全活動体験
14:00~14:50 運転シミュレータ体験
15:00~15:30 診断結果に基づく指導
15:30~16:00 考査(感想文)

主に午前中は座学講習が中心となります。カリキュラム上このような題目が付いていますが当日の話のネタとしては最近の話題性のあるものを取り上げ解説することが多いようです。(最近大事故が発生したのであればその話、法改正があったらその改正のポイントなど)

実車による診断と指導では。実際に一般道路を指導員とともに走ります。一人あたり15分程度のコース選定と走行となります。走行後は指導員から運転に対しての指導や解説、注意事項などの説明を受けます。(但しすでに運転経験豊富な免許取得者に対して行うものであることから、特に運転者によっては、具体的な指導もないまま終了するケースもあります)

交通安全活動体験では実際に交差点や横断歩道のある現地まで出向いて肩から交通安全と明記した襷と旗を持ち、周りの交通の安全を図るための活動を実際に行う作業を行います。(ある意味活動を行う上で恥ずかしさを捨てる覚悟は必要・・・だと思います)

考査(感想文)

講習の最後の簡単な感想文を書かされます。といっても深く身構えるものではなく気軽に捉えてもらえば良いですが、一応全項目は記載することが義務付けされているようなので、その内容を紹介しておきます。こちらも地域によっては内容に相違があると思いますが、どんな程度なものであるか参考になると思います。

  1. 実車による安全運転講習の感想及び交通安全活動体験講習の感想
  2. 運転適正診断結果から感じたこと
    1. 自分の診断結果を見て
    2. 今後運転に活かしたいこと
  3. 今後の安全運転への心構え(決意)
    1. 講習で学んだこと
    2. 安全運転への決意

これらの事柄についてそれぞれ簡単な感想を数行(A4横で3~6行)書くといったものです。そしてこの感想文を書き終われば免許証は前歴0回と累積点数0点の扱いとなり、当然行政処分を受けていないために、講習の帰りは車を運転して帰宅しても問題ありません。